不妊治療の葛藤

診察和子様 のコメント: 2013年8月30日 8:22 AM
観童様。初めて連絡をさせていただきます。 大阪に住んでおります、和子と申します。

『ドキュメント・心の師を求めて』のコラムを拝見し、相談者の境遇やご病気のこと、そして辛いなかで努力をされている様子に感銘し、少し勇気をいただきました。 それで、この際と思い切ってご連絡することにしました。
5月頃からこちらのブログを訪問して勉強させて頂いておりますが、観童様の一貫したお話しの内容、いつもブレのないテーマに感心しきりで拝読しております。 そのようなことがきっかけですが、是非ご相談申し上げたく宜しくお願い致します。
私は32歳ですが、25歳で結婚して7年間、主人も私も子供がほしいと心から願っているのですが、これまでの4年間の不妊治療に期待はするものの妊娠の兆候もなく、身体にかかる不妊治療の副作用による負担に苦しむはかりで、今では心身ともに辛くなり、少し鬱状態になりつつあります。
しかし、向精神薬を服用するわけにもいかず、勿論、服用したくはありません。
ただ、不妊治療に対してこれ以上は気持ちがついていけないと思い始めており、この先も今までのように不妊治療を継続する気力がありません。
主人の気持ちを思うと、自分の都合で打ち切ることもできず、様々な葛藤がのし掛かってきます。
子どもができない家庭では、このようなことをどう受け止めて家庭生活をしたらよいのでしょうか?
人生には子どもの存在がどれだけ重要なことなのでしょうか。
私たち夫婦の場合、これから人生をどう生きていくのが望ましいのでしょうか。
恥ずかしい部分ですが、今の私たち夫婦は、不妊治療のことだけで精一杯で、主人も私も、自然な営みができないようになってきております。
主人がイライラしている様子をみて、掛ける言葉に窮してしまい、気まずい空気が流れるようになりました。
今後のことを思うと迷いばかりが心に充満して息苦しくなり、身の置き所がなく、落ち着かない自分がいるのです。
このままではいけないと思っているのですが、友人に話しても納得のできるアドバイスがいただける訳でもありません。
医師に相談しても、『まだ大丈夫、年齢的に可能性がありますよ、頑張りましよう。』という答えが返ってくるだけです。
私は、これ以上何を頑張らなければならないでしょう。
一方的な話で申し訳ありませんが、どうぞ私たち夫婦の進むべき道標をお示しいただけないでしょうか。
宜しくお願い致します。
和子様コメントを頂きながら返信が遅くなり大変失礼をいたしました。
今年の5月頃から私のブログを訪問してくださっていたとのこと、ありがとうございます。心から感謝申し上げます。
さて、私はこれまで不妊治療に関するコラム、胎教に関するコラムなどを過去にアップしておりますが、今一度、ここで掲載しますのでご覧いただき、参考にして頂ければと思います。

医院のカウンセリングを受ける不妊患者さんの多くは、その人なりの深刻な悩みを抱えて通院しているといいます。

私のところにおいでになる方々でも不妊治療に関して悩んでおられる女性がいます。

『私は恵まれています。夫も義母も友達も優しくて』と、ある女性は、そこでいったん言葉に詰まり、こう続ける。『頑張れ』って言われるとつらい。

食事も運動にも気を配り鍼灸や漢方も取り入れています。これ以上どう頑張ればいいのでしょう』と。

人間は幼い頃から、大なり小なり努力すること、目標に向かって前向きに取り組む大切さを、いろんな場面で教えられます。

学業や仕事で結果を出すためであったり、成功を収めるためであったり、幸せになるためであったりと親の想いは様々でしょう。しかし、不妊治療の現実は厳しいものです。

個人差はありますが、女性は年齢が上がるにつれ、妊娠できる確率は下がります。

結婚して8年のFさん40歳は、もう子どもは無理と諦めていたが、腰が悪くて6年間定期的に整体施術を受けていたが自然に妊娠できたと報告をいただいた。

帝王切開ではあったが本人の喜びようは大変なものでした。

医学的には40歳の女性が、体外受精で妊娠するのは、治療1回あたり平均14%という調査結果もあります。

幼い頃から培われた努力の習慣があるだけに、うまくいかない度、こう思いがちです。「頑張りが足りないからダメなんだ。もっと頑張らないといけない」と。

周囲も、当然のように「頑張れ」と励ますので、さらに頑張らなくてはいけなくなる。

これは本当にキツイ状況だろう。次第に、自分を責めるしかなくなります。

まずは、「私はもう十分頑張っている」と、これまでの自分を認め、自分を責めてはいけません。

決して自分に責任を課することのないようにしていただきたい。

「あなた、今日、排卵日だから早く帰ってきてね」、「うん、わかった」そんな夫婦の会話が繰り返されることもあるのが不妊治療の姿でしょう。

医師が、基礎体温や卵巣の状態から排卵日を予想し、性交日を指導するタイミング法です。

高度な技術は用いず自然妊娠に近いため、最初の治療として受け入れやすい反面、落とし穴もある。

たとえば、運悪く、夫の帰りが遅くなった場合、ずっと待っていた妻は、思わず、「今日は排卵日って言ったのに」と責めるケースもあった。

夫も、「仕事だから仕方ない。酒も飲まず帰ってきたのに」とカチンと来ます。

何とか、お互い気を取り直しても、義務的な性交は、うまくいくはずがない。

夫婦の営みは皆さんが思う以上に神聖なものであり、霊的見地からも、その時のお互いの心のバイブレーションは卵子や精子の働きにも影響する重要なものです。

妻は、「今日が排卵日なのに」と落ち込み、夫は、「俺は機械じゃない」とお互いが不満を抱えることになるようでは本来の営みからも、子づくりの意味でもよろしくない。

こんなことが続くうちにセックスレスになったり、夫婦の距離が離れていったケースもあるのだ。

自然妊娠に最も近いタイミング法で、夫婦関係が不自然になってしまう。

本来は相互の愛情を伝えあう手段であり、楽しみやコミュニケーションの役割もある性交が、子作りのためだけになってしまことで面倒な波紋が起こるのです。

悲劇を防ぐには、排卵日以外にも、純粋に2人のための、愛を表現するための営みを持つこと、そして、タイミング法は夫婦関係が悪くなるほど長く続けないことが大切です。

排卵日に合わせ、夫の精子を妻の子宮に注入する人工授精を行う選択もあります。

性交のプレッシャーがない、ある意味不自然な治療をうまく利用することで、自然な夫婦の関係を取り戻していくことができるかもしれません。

しかし、ここにもリスクがあるようで、研究結果によれば、人工授精で誕生した子どもの場合、肉体的、精神的問題が発生する確率が高いということが報告されているからだ。

子どもがほしい夫婦にとって妊娠することは嬉しく、ありがたいことである。

ただ、どのような方法を取ろうが、そのことにとらわれることでお互いがぎくしゃくしない関係を大事にすることが円満な夫婦でいられるということの条件ではないかと思うのです。

胎教4参照

※きょうも最後までお読みくださいまして心から感謝もうしあげます。このブログを他の方にも読んでほしいと思われた方は下のバナーをポチッとクリックして頂ければ幸いです。

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